プロダクト
結空、ドローン・ロボット・センサーのデータ連携基盤「Musubi」のコアをオープンソースで公開
接続部品の再利用を通じて、機器の追加・更新に伴う開発・保守の負担軽減を目指す
株式会社結空は、データ連携基盤「Musubi」のコア、接続部品のテンプレート、合成データを用いたサンプルと検証用テストを、オープンソースソフトウェア(OSS)としてGitHubで公開しました。
農業、設備点検、物流、災害対応などの分野で機器やシステムを開発する企業・開発者に向けて、データ変換の仕組みを確認し、接続部品の開発・検証に利用できるコードとドキュメントを提供します。
Musubiは、観測データを共通形式に整理し、取得元や欠落などの情報をデータとともに扱います。開発者は公開コードを通じて処理の仕組みを確認し、独自の接続部品の開発・検証に取り組めます。
背景
機器メーカーやシステム開発者が現場のデータを業務に活用するには、機器ごとに異なる通信方式やデータ形式、単位、座標の基準などを確認し、利用先のシステムに合わせて変換する必要があります。例えば、点検ロボットのデータを地図表示と設備の保全記録に利用する場合、それぞれに対応した接続処理を開発する構成では、機器の仕様変更に伴って両方の接続処理を改修・再検証する作業が生じます。
結空は、こうした組み合わせごとに繰り返されるデータ変換と検証の共通化に取り組んでいます。Musubiは、入力データを共通形式に変換する処理と、そのデータを用途別に利用する処理を分ける設計です。接続部品や共通処理の再利用を通じて、仕様変更の影響を受ける範囲を抑えることが開発の狙いです。
今回のOSS公開により、利用者自身がデータ処理の仕組みを確認し、要件に応じた拡張を検討できます。ソースコードと接続インターフェース、検証用ツールを共有し、独自の接続部品の開発と変更後の動作確認に取り組むための土台を提供します。
公開内容
公開対象は、データ連携のコアと、民生用途を想定した開発・検証用サンプルやドキュメントです。主な内容は以下のとおりです。
- データ連携コアと構築・検証手順
観測データを共通形式に整理し、欠落などの状態とその理由を付けて扱うソースコードです。合成データで処理の流れを確認する手順を含みます。
- 共通データモデルと接続インターフェース
観測情報や稼働状態を共通形式で扱うための定義と、接続部品が実装するインターフェースです。取得元、時刻、変換時の補足情報、欠落などをデータとともに扱います。
- 接続部品のテンプレートと用途別サンプル
架空の機器のデータ形式を使った取り込み用テンプレートと開発手順、共通形式のデータを農業・保守などの用途別に集計・確認するサンプルです。独自の接続部品を開発する際の参考にできます。
- 合成データと検証用テスト
動作確認用に生成したデータと、変換結果や接続インターフェースの所定の条件を確認するテストです。実機との互換性試験ではなく、公開コードや接続部品の構造・処理を検証するためのものです。
公開版の範囲と検証状況
- 今回は開発・評価向けのソースコード公開です。
- サンプルには合成データを使用しており、実機や既存製品との接続・互換性は未検証です。
- 公開コードの構成、実行手順、今回の検証範囲はGitHubで確認できます。
- Musubiは観測データを扱い、機体の操縦・制御指示は送信しません。
問い合わせ先
Musubiの評価・接続部品の開発・共同開発に関するご相談、本発表に関する取材のお問い合わせは、株式会社結空のお問い合わせフォームからご連絡ください。
株式会社結空 お問い合わせフォーム株式会社結空の紹介
株式会社結空は、認知科学とAIエージェント技術を活用し、人と組織の意思決定や業務を支援するソフトウェアの研究・開発に取り組む企業です。人間を意思決定の中心に置く設計を重視し、AIエージェントの活用基盤や、現場機器と上位システムを結ぶデータ連携基盤を開発しています。
- 法人名
- 株式会社結空(ケックウ) KECKU Co., Ltd.
- 設立
- 2026年3月27日
- 代表者
- 代表取締役 新井 佑輔
- 所在地
- 〒105-0001 東京都港区虎ノ門3−1−1 虎ノ門三丁目ビルディング 2F Quest虎ノ門